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終末的建築症候群/飯島洋一 PARCO出版 1994
精神的な極限状態の形体を示している内容です。
別に破壊的な性格でも終局的な感情を持っているわけではありませんが、機能や形体を極限まで絞り込んでいくと「かたち」の持つ真理みたいなものが見えてくるような気がします。
こういう空間に住みたいとは思わないけれども。
宮田聡夫
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ペンギンのペンギン/Dennis Traut,Tom Calenberg リブロポート 1983
これをシュールと取るかジョークと取るか、そんなに難しいことではないかもしれませんが、僕には非常に重要なメッセージが隠されているような気がしてなりません。
一文引用「ペンギンが相対性理論の概念をもたらした。何故ならペンギンにとって、すべては常に黒と白だから。」
基本的にペンギンが好きなこともあります。ロンドン動物園のペンギンプール(バーソルド・ルベトキン/テクトン)も好きです。
宮田聡夫
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視線の権利/Jacques Derrida 哲学書房 1988
哲学の本というよりは写真集。
写真集というよりは小説。
小説というよりは映画。
映画というよりは本。
といったデリダ調の不思議な紙の束です。本という枠組を超える実験でもある。
牧島哲郎
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空間のエッセンス/齋藤裕 A.D.A.EDITA Tokyo 2000
非常に明晰な視点で建築空間を語っています。木・紙・土・コンクリート・・・といった
通常の建築要素を独特の視点で掘下げ、平易に説明しています。
多岐にわたる二川幸夫氏との対談の中から、現代における建築の可能性が浮き彫りにされています。
一通り読むと、さて自分はどうしようか と元気が出る一冊です。
牧島哲郎
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平面 空間 身体/矢萩喜従郎 誠文堂新光社 2000
歴史上の様々な空間表現から、人間の五感の持つメカニズムを解明しようという意欲的な著作です。
もちろん、その分析通りに再生産されたものが必ずしも美しいものになるとは分かりませんが、
とても意義のある仕事だと思います。
牧島哲郎
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組織の盛衰 − 何が企業の命運を決めるのか/堺屋太一 PHP文庫 1996
建築家とは本来スーパーマンでなければならない存在だと思います。でも現在それを実現することは極めて困難な状況となっています。
そんななかで僕たちは様々なチームやネットワークを組んでコラボレートしていきます。いわゆるプロジェクトチームです。
でも、僕たちは大きな組織や恒久的なチームではなく、もっと自由で柔軟なネットワークを目指しています。
そんななかで、建築家とは、プロデューサーとは、いったい何か。何を求めているのかを考えるのに良いガイドを示してくれる著作だと思います。
堺屋太一は非常に好きな人なので、早くなんとか長官を辞めて作家に戻ってほしいものです。
宮田聡夫
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病院で死ぬということ/山崎章郎 文春文庫 1996
末期ガン患者への治療というものをテーマにした内容です。医師である著者の「ホスピス」という考えをベースに展開します。
限られた時間と限られた命のなかで、それを受け止める患者とそれに立ち向かう医師の葛藤と苛立ち。
人にとっての根源である生きるということを素直に考えさせられる内容だと思います。
「続・病院で死ぬということ」も含めて全ての人に読んで欲しい著作だと思います。
かなり重い内容ですので相当の覚悟と共にどうぞ。
宮田聡夫
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楡家の人びと/北杜夫 新潮社 1964
これを読んだのは多分中学生の頃だったと思います。三島由紀夫曰く「これこそ小説なのだ」と言わしめた著作の文学的意味とかは解りませんが、僕が始めて読んだ小説です。
この頃、半年くらいで彼の著作を全て読み尽くしたような気がします。
ユーモアこそ人が人足らしめる根源であるという著者の思いが、多くのユーモア小説の中での著作のような純文学のなかでこそ顕在化していると思います。
戦前の大病院での人間模様と否応でもなく流れていく社会状況の中での葛藤とあきらめに似た人間性。
生きるということの偉大さと尊厳を忘れてはいけないと思わせる内容だと思います。
宮田聡夫
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ポストモダン原論/磯崎新 朝日出版社 1985
数ある磯崎新の著作の中で、最も一般向けに書かれた本のひとつだと思います。
文体がモノローグということもあって、本当に簡単に読めてしまう感じがします。
で、内容の方はというと<分裂症的折衷主義 ポストモダンシンドローム>
<ディスコのヒエロファニー あるいは、テクノロジーが欲望を励起させる><都市は虚の記号 近代主義建築批判>
<時代の趣向はふっと移る カタストロフィックな転移>といったタイトルを並べればもうお分かりいただけるでしょうか。
彼の現在の言説の大筋が15年前(実際はその倍位の期間)からほぼ同じ。といった感慨を覚えます。
やはり、ひとつの思想を抱えて走りきるマラソンランナーのような体力が、建築家には必要なのでしょうか。
牧島哲郎
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