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12月

暮れも押し迫った頃、友人から電話があり青焼き機をいらないかとのこと。わざわざ買うこともないけれども、あれば重宝する。 それが青焼き。即決でもらいにいきました。
以前から青焼き機なんてしょっちゅう見ていたけれど、この事務所に運び込むとその大きさには唖然とします。
光を当てて感光させて、それを定着させるだけ。それなのにこの大きさは何?この重さは何?大掃除の終わった夜、ひとり途方に暮れてしまいました。
絶体絶命のようでも、何とか居場所を与えて一件落着。終わってみれば非常に座りの良い場所に落ち着いています。
建築家の面目躍如か、はたまた偶然か。とにかくこれでもう設備増加はお終いです。
でも、後ろからテレビが欲しいと言う声がどこからともなく聞こえてくるのは空耳か?



11月

友人が設計したオフィスビルの見学会があったので言ってきました。まだ最終の工事の途中でしたが隅々まで案内してくれました。
こういう仕事をしていると、それも同業者なので、細かいディテールや素材の話になってしまいます。本当はもっと大きな空間を体で感じるべきなのですが・・・。
建築の実務で日々追われていると、単純に空間を体で楽しむという行為を忘れてしまうことがあります。
無意識には享受しているんでしょうけれども、僕たちはそれに意識しなければなりません。
「ゆっくり旅をする余裕なんてない」なんて単なる言い訳なんでしょう。旅するように日々の生活を送りたいものです。



10月

パソコンのプリントのボタンを押してもプリンターはウンウンうなってなかなかプリントしてくれません。
エラーメッセージには、シアンのトナーカートリッジがありませんとのことです。あわててアスクルで購入すると、これが結構高い。
しかし、これがないと仕事にならないので即購入。ホッとしていると、今度はマゼンダのトナーカートリッジが切れて、それも購入すると今度はイエローが・・・。
僕たちをあざ笑うように3日おきくらいに言ってきます。この調子でいけばもうすぐブラックも言ってくるはずです。全て合計すると・・・。
コピー機のカウンター料金と言い、これと言い、そろいもそろって僕たちの大事な設計料を奪っていきます。
でも、僕たちにその逆の発想がないのは、正しいのかどうか、今度ゆっくり話し合ってみようかと思います。



9月

東京で小さな住宅の地鎮祭が行われました。僕にとってこれが何回目の地鎮祭でしょうか。
建築とは常に違う土地で違う施主と行うものでひとつとして同じものはありません。でも、作業自体は非常にスパンの長いルーチンワークのようなものだとも言えます。
物件の話があり、法規を調べ、イメージを作り、図面を作り、見積りをチェックし、現場を経て竣工する。こんな気持ちがたまに心をよぎることがあります。
今までにも言っていることですが、僕たちは建物と言うハードを作っているのではなく、そこでの生活や風景を作っています。 建築とはそんな行為の手段に過ぎないと思っています。
そのことを改めて感じさせてくれるのが地鎮祭です。工事の無事と、施主のこれからの発展を願う儀式ですが、 僕たちはついでに初心に帰る場として利用させて頂いています。
その為にも、当日の朝には清水で体を清め、神妙な心持で臨まなくてはなりません。くれぐれも徹夜明けの体では行かないように。



8月

地方に一軒のカフェがオープンしました。新築です。物理的に距離があるために現場監理を行えなかった初めての現場です。
オープニングで、駅からタクシーで向かう間、今までに感じたことのないようなドキドキ感を感じました。
遠くからそのシルエットが少し見えた時、そのドキドキがあっという間に消えていったことを今でも覚えています。
一つ一つのディテールに関しても、確かに全ての図面を自分で書いていたらこんなことなんてしないのにと言う所ばかりですが、 不思議に不満を表す気分にはなりませんでした。
それよりも何よりもそのものが存在するということのほうが僕には大きかったような気がします。
これこそが、建築の持つ偉大な力だと思うのですが、本当にそこまで達しているのか。帰りの新幹線の中で自問自答してみようと思います。



7月

以前設計した美容院から連絡があり照明を追加したいということで相談されました。オープンしてから1年とちょっと。久しぶりにそのお店に足を運びました。
一年後とか数年後に、当時の現場に再び訪れるということは、非常にワクワクするものです。
僕たちが想定したり、考えていたのとは全く違う使い方をされていたりなんかするととてもうれしくなってきます。
僕たちが作る空間というものは、そこでの生活を規定したり限定するものではありません。常に変化しつづける生活を寛容にして許容する、 そんな枠組みでなくてはいけないと思います。
そこには至れり尽くせりの設備や機能なんて必要ありません。そんなものは数年経てばあっという間に不必要で邪魔なものになってしまいます。
それを補って有り余るほどの知恵と工夫を人は持っています。そんな可能性を信じてこれからも建築を作っていきたいと思います。



6月

小さな花屋がオープンしました。時間もお金もない、いつもの(得意の?)パターンです。
最低限のところで・・・、と見積りを取りましたがそれでもオーバー。塗装はなしにしようか・・・、 いやいやさすがにそれではということで自分たちで塗ろうということになりました。
当初は体にある程度余裕がある予定でしたが、結果は先月書いたようで。壁や天井はペンキ屋さんに塗ってもらい、什器や家具なんかを自分たちで塗りました。 塗り終わった時は、少し不安がよぎりました。
でも、大量の花が運び込まれ、人が行き来し、床が水にぬれ、花の香りが店内に満ち始めると、やっと僕たちの考えが間違っていなかったことを実感しました。
やっぱり人の力、存在って大きいです。僕たちは建築という芸術作品をガラスケースに入れて眺めようとしているのではなく、人の生活や人生を包み込み、 そして共に成長していく、そんな空間を作ろうとしているんだということを改めて実感しました。
ただ、これからは(よほどの事!がない限り)自らペンキを塗ることは止めようと、夜明け前の店先で缶コーヒーを飲みながら二人で誓いました。



5月

ちょうどゴールデンウイーク明けの一週間、僕たちがいまだかつて経験したことがなく、恐らくこれからもないであろう「魔の一週間」となりました。
模型製作にプレゼン図面、CGに実施設計、現場監理に現場作業。一日24時間、二人で48時間。一週間で336時間。どう考えても間に合いません。
バイトを入れて24時間稼動。ギリギリ間に合うような錯覚に自らを陥れ、その一週間はスタートしました。 そういうときに限って思いもかけない事態が次から次へと訪れます。
終電まで図面を描き、終電で現場入り、始発でまた事務所に戻る。またはその逆で終電で事務所に戻り模型を作り始発でまた現場へ。
最終日には本当に体が動かなくなりました。でも、まだ作業は終わらない。終わる気配も現れない。あぁ。
タイムリミット。
結果から言うと、何とかなりました。本当に最後は何とかなるもんだなぁと、今思えば感じます。何ともならないことなんてめったにないことであって、 それに本当にどうにもならないことは、あせっても仕方がないことで・・・、こんな気持ちでその一週間を振り返っています。
翌日、一人は資料を抱えて新幹線に乗り、一人はお店の開店準備の隙に残工事をこっそりと行っていました。まだまだ終わらないようで・・・。



4月

この4月7日は事務所が出来てちょうど10年目の記念日でした。
長いですね10年って。よく持ちました。と言うか、本当に持ってたのかどうかは疑わしいものです。
ともあれ、この10年。皆様に支えられてやってこれました。
感謝の気持ちを忘れずに、これからもよろしくお願い致します。








3月

確認申請がまた変わるみたいですね。
今度は簡略化されるみたいなんですが、面倒ですけれどようやく今の状況に慣れてきたところなので、また混乱しないかとチョッと心配です。
どんな法律でもそうですが、悪意を持った違法行為は防ぎようがありません。
ならば、基本的に僕は「厳罰化」しかないと思います。
申請者の良心を前提に、違反した場合は「免許取消し」どころではないような厳罰で対応すればいいと思います。
その前に、建築基準法の内容をもうチョッと現状に合ったものにしてもらいたいものですが。





2月

大学時代の友人が死にました。
卒業してからは会ってはなく、消息もほとんど知りませんでした。
聞けば、なかなか数奇な人生を送っていたようで、なんだろう、なんとなく彼の思いが伝わってきそうな気持ちになりました。
平凡な人生とか、変化に富んだ生活とか、生きている僕たちはあまり何も考えずに口にしていますが、一人一人の人生、全て特別なものです。
そんなことを忘れずに・・・、合掌。




1月

明けましておめでとうございます。
昨年は、暗い一年でした。リーマンショックや何やらで、「今年一年乗り切れば。」が何の根拠もありませんでしたが、合言葉のようなものでした。
その一年が明けました。とりあえず乗り切れました。
さぁ、どうでしょう?



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