12月 毎年この時期になって思うのは、「あと1ヶ月、今年に余裕が欲しい。」ということです。 毎年思います。まったく成長していません。 「ならば、1ヶ月前にそう思っておけよ」とこれまた毎年思うのですが、1ヶ月前というと・・・、よく覚えていません。多分そんなこと思いもしなかったのでしょう。 でも、何で年末ってこんなにバタバタしてるんでしょうか?特に何か締め切りがある場合は別ですけれど、案外年末に締め切りの仕事ってないんですけれどね。 でも、年末。やっぱりいろんなゴタゴタを解決してスッキリと新しい年を迎えたいじゃぁありませんか。そんなことって無理なんですけれど(9月参照)、やっぱり年末です。 |
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11月 一級建築士の講習に行ってきました。 数年前の偽装ゴタゴタで新たに出来た制度です。これからも3年に一度受けなくてはなりません。 制度自体は悪いことではないと思います。 やっぱり毎年変わる法律やその他諸々、再確認する為にも必要だと思います。 また、現在の業界の問題点や改善の為の取り組みなんてものも系統立てて知るにはいい機会です。 でもね、あの内容じゃぁ・・・ね。短時間に(といっても丸一日拘束されるのですが)あまりにも多くのものを詰め込みすぎで、もうグタグタです。 ちょっとは期待して言ったのですが、残念でした。 何か、制度のための制度になってる感じで、せっかく時間とお金をかけてやるんですから、もう少し意味のあるものにならないものなんでしょうか。 でも、これは私たちの日々の業務にも言えることなんですよね。そんなことを反省するいい機会になった一日でした。 |
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10月 「職人がいない」 どこの現場でも、最近耳にする言葉です。 じゃぁ、そんなにこの業界景気がいいのかというとそうでもありません。確かに北のほうの復興に人手が取られているということもありませが、先の不景気の時に商売をたたんでしまった人たちが多いんですよね。 仕事が多いのではなくて、人がいない。ならば経済の原則として単価が上がり儲かるようになり、成り手も増えるはずなんですが・・・、そうならないのが建築業界。 これでは「モノつくり大国」なんて言ってられません。その原因は恐らく皆さんのごく身近に存在するものだと私は思います。モノの価値について、今一度考えてみたいものです。 |
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9月 問題が山積みです。 まぁ、問題を解決するのが仕事みたいなものですので、そんなに特殊なことではないんですけれど。 でも、ひとつ解決すればまた一つ。場合によっては二つや三つに増えていきます。 なかなか「全て解決!」なんてありません。それがズットですから、なかなかストレスフルな毎日です。 それでも、問題を解決し続けるしかないのですけれど、たまに問題を解決しきったとしても、何故か今まで気にしていなかった別の部分が気になりだします。ので、この流れは永遠に終わりません。 好きでやってる訳ではないんですけれど・・・、それとも好きなのかも? |
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8月 暑いですね、夏ですから。 夏と言えば、セミが鳴いたり、スイカを食べたり、花火があったり。 と、なぜか我が事務所では内装の仕事はこの時期です。 別に業界的にそういう傾向があったり、意図的にそうしている訳ではないのですが、なぜかこの時期が多いです。 とくに風物詩というわけでもないですけれど・・・、内装工事の思い出はいつも暑い風景ばかりです。 |
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7月 とあるビルの地下に美容室を作っています。 地下のある建築はいくつもやっていますが、テナント工事の地下は初めてです。 地上と何が違うかと言うと、それはいろいろあるわけで、外気に面していないと言う不自由さをとことん味わいました。特に、ドライエリアのない地下2階の店舗にどうやって給湯器を設置するかと言うことです。 (一般の方には、ほとんど理解できない話題でスミマセン) で、何もかも知らないことばかりなんですね。 仕事のたびに経験を積ませてもらってますが、経験値というものがもし数値化されるならば、今回はかなりのレベルアップが記録されたと思います。 まだまだ、人に誇れるほどの経験なんて、まだまだですけれど。そんな反省も身にしみる現場です。 |
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6月 建築の設計と言うものは、明確なロジックがあるわけでも、「こうあるべきだ!」みたいな決まりがあるわけではありません。(他の人はどうかは解りませんが) そもそも、「答え」や「正解」はないわけで、10人設計者がいれば、同じ施主で同じオーダーでも10種類の解答があるわけです。 そんな設計ですが、スタート時に完成形のイメージみたいなものは全くありません。施主と同じで「これからどうなるんだろう?」というワクワクドキドキ状態です。 そこはプロですので、方向性を決めていく為のガイドとなるポイントは見つけていきますけれど、そこから先は施主と同じで、発見の旅に出るようなものです。 求めている風景に出会うまで、探し続けるのが設計であったりするわけで、何かを作ると言うよりも、何かを発見するというのが近い感覚なのかもしれません。 |
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5月 現場が始まると定例会議と言うものがあります。 週1回ほど、現場関係者で集まって打合せをします。 建築と言うのは、いろいろな工事の取り合わせがあって、この調整が一番重要です。ですので、皆集まるのが必要で重要です。 ここで大切なのは、自分の分担もしくは担当箇所をしっかりやるのは当然ですが、関係する相手が仕事をやり易いように、もっと言うと楽できるように、あと一歩手間をかける心配りが出来るかと言うことです。 どうしてもこういう仕事をしていると、自分の身を守ることを考えがちですが、現場のミスは皆の責任です。 忙しくても、大変でも、相手のためにもうひと手間。忘れないようにしたいです。 |
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4月 地震でよく聞かれることは、「どのくらいの震度まで建物は耐えられますか?」ということ 。 ので、ここで建築基準法上の規定を記しておきます。 建築基準法では、耐用年限中に数度(50年に3〜4回程度)遭遇する地震(中地震)に対しては建物の機能を保持することとし、建物の耐用年限中に一度(50〜100年に1回程度)遭遇するかもしれない程度の地震(大地震)に対し、建物の架構に部分的なひび割れ等の損傷が生じても最終的に崩壊からの人命の保護を図る、としています。 中地震とは気象庁震度階の震度5強程度で、大地震とは関東大震災級の地動を想定しており、その強さは震度6強〜7程度です。 ただ、構造設計は「震度」では行っておりませんので、あくまでも参考程度に。 |
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3月 地震の時は、事務所で打合せをしていました。 何か、ほどほどの地震だと慣れてきている風もあり、あまり気にしないんですけれど、「ある一線」ってありますね。今回がそうでした。 「ある一線」。これってとっても大事な感覚だと思います。 危機管理だとか、そういうことだけではなく普段の生活の中でも、そういう感覚を持ち続けることが、デザインだったり豊かな生活だったり、そういうものに関係してくると思います。 昨今は、そういうことを忘れがちです。そんなことを思い知らされた地震でした。 |
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2月 とある住宅の上棟式がありました。最近はなかなか上棟式をする現場も少なくなってきました。 と言うか、私もあまり経験はありません。本来、上棟式は無事棟が上がったことを喜び、感謝、祈願する儀式ですが、現在の上棟式は「儀式」というよりも施主が職人をもてなす「お祝い」の意味が強くなっています。 施主と職人が触れ合う機会ってあまりないので、これはお互いにとって良い場だと思います。 建築は工業製品ではありません。図面どおり作れば良いというものでもなく、「この人(施主)のために作る」というように、そういう気持ちって仕上がりに出てくると思います。 せっかくオーダーメイドの建築を作っているのですから、そうでなくてはもったいないですよね。 でも、上棟式って結構施主には負担をかけてしまいますね。 だから、もっとコミュニケーションが取れるように、いろいろ考えています。。 |
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1月 明けましておめでとうございます。 今年はどんな年になりそうですか?それとも、どんな年にしましょうか? 歳と共に月日のたつが早く感じます。また、昔は解らなかったことが理解できるようになってきたりもします。それは、当時の大人たちが言ってた言葉であったり、社会の意味であったり・・・。 でも、それって成長なんでしょうか?どうもそうではないような気がします。 解ったようなフリをしていませんか?まだまだ答えを出すには早すぎると思います。 |
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