12月 景気が悪いみたいですね。ヒトゴトではなくて、痛切に実感しています。 うちの近くに古い空きビルがありまして、この夏くらいに解体が始まりました。解体後はコインパーキングになりました。 そして暫くして「お知らせ看板」が立ちまして、コインパーキングも撤去。仮囲いができて、仮設電気も引き込まれて・・・、とここまではよくある風景。 でも、その後は何故だかちっとも動かない。1ヶ月か2ヶ月たって、先日コインパーキングが復活してました。悲しいねぇ。 |
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11月 やりたい仕事、やりたくない仕事なんてものがあります。 今までは計画の内容だったり、施主の性格だったり、そんなものが重要な要素だと思ってたんですけれど、最近はそうでもないような気がしています。 基本的に、やるべきか断るべきかで悩むことはあまりありません。まぁ、条件とかそのリスクとかで契約内容を吟味することはありますけれど、基本は直感で瞬時に決まります。 それは、「どこまで頼られてるか」ということだったりします。そして僕らが関わることで、誰かを助けられたり、幸せになれたり、そんな結果が想像できるものは、やろうと思えます。 楽しくない仕事も多いですけれど、それとはまた別の話し。 でも、そんなスタンスだと似たような仕事が集まってきたりするんですよね。それもまた感謝。 |
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10月 とある住宅の地鎮祭でした。 実はこの住宅、もう2年くらいやってます。通常ならとっくに竣工しててもおかしくない時間です。この2年間の建築界の不幸と不運を、全て受けてしまいました。 土地が決まって設計も進んで確認申請を提出する直前に、例の大改正が行われました。時期的には無理をすればなんとか駆け込み提出も不可能ではなかったのですが、制度の為に突貫になるのは嫌でしたし、まさかここまで大変なことになるとは予想も出来ませんでした。今思えば、駆け込んでおけばよかったです。 その後しばらくは、もう様子見ですよね。誰もどうなるかわかりませんでした。そして、ようやく見通しが立ち始めた頃に今度は、物価の上昇です。どうしようもありません。これがいつまで続くのか、そのうち元に戻るのか、誰にもわかりません。異常事態です。通常の価格上昇とは規模が違います。 そしてようやく着工。ある意味で運が良いとも言えます。通常の計画ではここまで持たないこともあります。何が?それはまぁ、いろいろですけれど。 時間があった分、設計は詰めきれています。ので、今大事なのはモチベーションの確保と、デザインの意味付けの、当時の感覚との連携みたいなものでしょうか。何かこんな感覚で現場に入るのも始めての経験です。 |
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9月 トイレ続きでもう一話。 ガラス張りのトイレとかってありますよね。おしゃれなホテルとかそんな感じ。最近は住宅でもありがちです。 写真では綺麗だし、開放感もあっていい気持ち。ホテルなんかだとメンテナンスが行き届いてるので違和感はないし、狭い住宅なんかだと逆にそれで空間を広く見せるための手段だったり、それなりに意味のある手法で割合提案過程で使うことはあります。でもなかなか実現段階では残りません。 そういえば昔、とある建築家の家に行ったときにリビングの真横に水まわり洗面所がありました。ガラス張りです。透明です。トイレもあります。奥には浴室もあります。 そのうちリビングで酒を飲み始め、そのうちトイレに行きたくなります。う〜ん。まぁだんだんどうでもよくなりましたけれどもね。行く方よりも、残る物のほうが気を使いますよね。その時は男ばっかりだったんですけれど、女性がいたらどうだったのかは知る由もなしです。 結論は、反省しているわけではありません。その鬩ぎ合いなんです。それがデザインの本質なのかしれません。 |
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8月 とある依頼で、トイレの内装デザインをしてくれとのことです。 マンションとかでありがちな、現実的なイメージで8種類だそうです。リクエストは以上です。どうしましょう・・・。 通常は空間全体のコンセプトがあって、その中でトイレの立場というか、関係性の中でデザインを決めていきますので、それだけのデザインと言われるとやりようがないんですよね。 まぁ、そもそもの趣旨は「便器」のプレゼンテーション用のものであって、その背景を作るということなんですけれどもね。 言いたいことは解りますよ。やるべきことも解ります。別に不満も不平もありませんけれど、ある意味未知の経験でした。 この違い、解りますか? |
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7月 気がつけば暑いですね、夏ですもの。 そう言えば、あれから一年です。何のことかは僕たちだけが分かっていればいいことです。(こんな所に書いててスミマセン) 今までに、いろんな人と出会ってきました。その中には、思い出したくもない人たちもいます。でも、それらの出会いもひっくるめて現在の僕たちがいるのであって、出会ってなければもっと良い未来にたどり着いていたかもしれないけれど、そんなことを言っても仕方がないことです。 多くの偶然の中で多くの人たちと出会い、そしてその裏には多分多くのすれ違いもあり、出会えなかった人たちもいて、今も変わらず付き合ってくれる人たちがいて。 そんな全ての人たちに心からの感謝と愛情を忘れずに、僕たちがつくる建築に詰め込んでいきましょう。なんて考えたりしてます。 |
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6月 木造住宅のリノベーションをやっています。 リノベーションというものは、通常の新築に比べて何倍も大変です。それは、今あるものをベースに新しいものを作っていくからです。しかも、古くなって痛み、狂いなんてことも多数あり、それらを含めて「今あるもの」なんです。 全て壊して新しくしたほうが簡単ですけれど、そういう訳にはいきません。予算のこともありますけれど、もっと大事なことがあります。既存を生かすということです。 何をどう生かすかは物件や計画次第です。でも、単に予算の都合だけで残すのではなく、仮に新しく建てるよりも高くなったとしても、残す、生かす、なんてことが大事な場合があります。エコとか言うつもりはありませんけれど、一度よく考えてみてください。 でも、結局は予算の都合でリノベーションを選ぶことがほとんどで、それで終われば単なる改修です。そんな中で、少しでも上記のような設計が出来れば嬉しいですね。 |
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5月 足が痛いです。何かが関節の神経に当たってるそうです。レントゲンを見ると、きれいなボール状の骨らしきものが何個もありました。ええっ? 体をアルカリ性にしたほうが良いそうです。活性酸素とかそういうものが関係してるんでしょうか? 久しぶりに保険証を使いました。昔書いた保険の損得勘定では、まだまだ赤字です。 病院に行くと、何も考えずに言われた金額を支払ってます。事前に金額の確認なんかはあまりしませんねぇ。 設計をすると、事前によく設計料のネゴシエーションが行われます。事後になると必ずと言っていいほど作業量は当初より増えていきます。設計料は増えません。たまに減ったりもします・・・。ええっ? |
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4月 小さな現場の地鎮祭です。敷地は小さいですけれど、高さはけっこうあります。 本来ならば戸建住宅にも小さいような敷地です。そこに6階建てです。地下もあります。最近こういう極端な計画が増えてきたように思えます。その分、計画で終わるものも少なくありません。 でも、チョッと前に話題になった「狭小住宅」という言葉も、今や当たり前の言葉になってて、そもそも何を極端なのかと聞かれれば、案外いい加減だったりします。 いわゆるバブル崩壊後も、あちこちにミニバブルや好景気なんてこともあったりして、都度都度求められるもの、その価値観は変わってきてます。(目的は結局同じですけれども。) つまり、時代に合った価値観の創出とでも言うんでしょうか、そういうものが建築家の手を離れざるを得ない世の中なのかもしれません。悲しいですね。 |
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3月 最近、立て続けにHPの更新のされなささを指摘されました。 以前にもこのページで言い訳を書いていたと思うのですが・・・、スミマセン。反省です。 それにしても時間の経つのは早いですね、もう○ヶ月です。HPをほっといて。人は経験を積み重ねていく程に時間の流れに鈍感になっていく、つまり早く時間が経っていくように感じるそうです。 ひっくり返せば、それだけ感動や刺激を受けずに過ごしているってことでしょうか。小さなことを大切に、当たり前と思う前にもう一度感じていきたいものです。 でも、そんな指摘をしてくれるということは、HPを見に来てくれてるってことですよね。これをきっかけに、いろいろなことを考えながら、感謝、感謝。 |
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2月 高騰です。工事費全般です。 その中でも、鉄の値上がりは異常の域をも超える勢いです。マンホールやガードレールを盗難するなんて事件が発生するほどです。電線も盗まれるそうです。 さらに、ここに来て原油高です。これらの原因は、まぁ色んな事が言われていますが、通常の需要と供給のバランスによるものではありません。いわゆる投機マネーと言うものが大きく絡んでいるようです。 まぁ、それらも正常な経済活動の中で行われていることであり、そもそも株や先物とか言うものも、商売のリスクの軽減に役立つ仕組みであり、そのものは必要なものであるのは解りますが・・・、ねぇ? |
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1月 「昔は良かった」なんて言葉が口に出てくる歳なんでしょうか。 でもそれは、昔のあるその瞬間自体が良かった訳ではなく、今思う昔が良いのであって、つまりあくまで今思うからこそ良いんでしょう。 それは何故か。それは、今とその昔までの間の思い出が詰まっているからでしょう。ですのでその時間が長ければ長いほど、思い出の量は増えていきますのでその昔は良いものになっていきます。 建築も同じです。でも僕たちは時間や歴史・思い出は作ることは出来ません。その過程に参加することも、ほぼありません。 でも、そこで流れる時間の量に決して押し流されないような空間を作っていきたいと思います。 |
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