FIELD NETWORK Inc.
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12月

先々月の話題で、少し補足説明。
別に、土地が高ければダメで、安ければマルという訳ではないんですよね、当然ですけれども。
要は、そこにどれだけのモノと言うか、付加価値を乗せられるかということなんですね。一番大きいのは、まぁ床面積とかになっちゃいますが、最近は単純にそう言うことでもないようで。
実は、最近密かにバブルが来ているというのは周知のことで。でも、以前のバブルは単に「土地」価格の高沸でしたが、こんどのバブルは「土地+建築(ソフト)」で起こっていると言うことなんだそうです。
渋谷のとあるビルは、総事業費が15億くらいで、オープン当時には既に20億くらいで買い手が付いているようなことを聞きました。
僕らの言っている「付加価値」と言うことなんですけれども、これはこれでまた違うような・・・。



11月

今まで、何度か言って来た事かも知れませんが、
「何の規制も条件もない所で、建築をつくる事は出来ない。多くの苦難を乗り越えるアイデアこそ建築たらしめる・・・云々。」
でも、何か最近違うような気がしてきました。
確かに、そういうことは建築家に求められますし、多くの仕事はそう言ったものです。マゾだの何だの言ってきたのもそういうことで、それに喜びも楽しさも感じます。
でも、そもそも建築とは空間に秩序をつくると言うことではないでしょうか。だとするならば、大草原に最初の一石を投げかける行為こそが、よりそれを露に晒しているはずです。
無秩序な「場」を「空間」たらしめる行為こそが建築なのではないかと思います。
でも、まぁ、東京ほど無秩序な場もそうは無いと思いますケド。



10月

とある東京近郊の敷地で、アイデアが欲しいと言うことでプレゼンをしました。
日頃から、「ダメな敷地を建築の力で、いかに価値のあるものにするか」と言っている立場とすれば、厳しい敷地であればあるほど気持ちは強くなります。
そして、敷地を拝見。
「あらまぁ、スゴイネェ〜。いくらなんでもここまで、・・・。」土地は、タダ同然らしいです。
それと、もうひとつ。
東京の超中心部での計画の話もありました。坪500万円ですって。
これもある意味、事業用としてはダメな敷地。こればっかりはどうしようもありません。
でもね、
最初の敷地は、かっこよく出来ました。多くのリスクはあるけれど、実現すればいいものになると思います。
まだまだ、建築(家)のチカラも捨てたもんじゃぁないかな・・・?



9月

雑誌の撮影で、以前竣工した住宅に行って来ました。
建築によっては、誰が撮っても同じ表情を見せるものと、全く違う表情を見せるものがあります。
どっちが建築として正しいのかは解りませんが、僕は写真はカメラマンの著作物(作品)だと思っています。
僕たちが考え、想いを込めた空間をどう撮影してくれるかと言うことはドキドキ、ワクワクものです。
僕たちの思いどおりであって欲しいと言うことではありません。全く違う表情を写し出してくれると、これはまた楽しいことです。
完結した空間と言うものは楽しくありませんし、心地も良くないと思います。完結のギリギリ寸前であったり、ちょっとしたスキを作ることが、空間に命を与えることだと思います。
そんな空間は、もしかしたら、ヒトによって表情を変える空間なんでしょう。
でも、カメラマンにもいろいろな人がいますね。
自分の視点でガンガン撮っていく人。一緒に対話しながら撮っていく人。僕らにアングルを求めてくる人。
でも、どの人たちも、僕たちの大切な協働者です。
撮影のたびに、いろいろなことを考えさせられます。



8月

今年の夏は、記録的な暑さでした。これは誰もが実感したことでしょう。
これが自然的な異常気象かどうかは解りませんが、少なくとも、人為的なモノが原因のひとつであることは間違いないでしょう。
でもね、
だからと言って、「エアコンの使用は止める」とか「アスファルト舗装はしない」とか、「昔の生活に戻れ」とか、・・・じゃぁないでしょう。
確かに無駄、異常、過剰であることは確かですし、それは肯定されるものではありません。でも、良きにすれ悪きにすれ、それの上に「今」があると言うのは紛れもない事実です。
この世の無駄は数限りなくあるけれども、僕は今の世の中が、案外嫌いではありません。
それと、チョット前に「東京打ち水大作戦」みたいなものがありました。僕はこれ自体を否定するつもりはありません。
でもね、
打ち水は早朝か夕方にやるもので、昼間にやっちゃぁいけないと、僕は小さい頃教えられました。(編集部注:これは、京都方面での常識?のようです)



7月

隅田川で花火がありました。例年100万人近い人出があるそうです。
最も人口の少ない鳥取県の人口が約60万人ですから、どういうことでしょう。
そもそも、この人出とはどうやって数えているんでしょうか、遠くから見ている人も入るんでしょうか。もし、あの花火会場に来た人の人数ならば、これは大変なことです。
花火はもともと中国で生まれ、巡り巡って日本にたどり着き、日本人で始めに見た人は徳川家康と言われていますが、ホントのところは誰もわかりません。
また、花火は大きなもので、地上から600mくらいまで打ち上げられ、そこで半径300m位の円を作るそうです。東京ドームが半径120m位だそうですが、僕にはイマイチよくわかりません。
よく、ものの大きさなどを表すときに「東京ドーム何杯分」とか言いますが、あれで、その大きさを実感できている人ってホントにいてるのでしょうか。
少なくとも僕には全然わかりません。
でも、何で東京ドームが基準として使われるんでしょうかねぇ。昔は「後楽園球場何杯分」とか言ってたみたいですし、ここにも何らかの圧力が働いているんでしょうか。



6月

梅雨です。
雨が降るから梅雨なのか、梅雨だから雨が降るのか?・・・、当然、雨が降るから梅雨なんです。梅雨だから雨が降るなんて、本末転倒なことは少し考えればすぐにわかることです。
でもね、でも、でもねぇ、そうじゃない事って世の中にはいっぱいあります。って言うか、そんなことだらけ。
それに一々腹を立ててたらやってられない、なんていう人もありますが、嫌です。体が受け付けないんです。僕は正義の味方やヒーローじゃないけれど、そんなのカッコ悪くて大嫌いです。
以前ある人に言われました。「あなたの言っていることは正論だけれど、そんな誇りやプライドだけでは食って行けないじゃないですか。」
確かにその通り。でもね、「僕は、誇りやプライドがないと生きていけない人間なんです。」



5月

ふたつの計画が進行中です。
ひとつは都内、各種法規でがんじがらめの敷地です。もうひとつは地方の郊外、法規どころかホントになんにもない敷地です。
毎度の事ながら、ふたつともそう簡単には動きません。検討に検討を重ね、イメージにアイデアを塗りこみ、各種関係者を刺激します。
で、途中経過。
都内の敷地は、自分でも驚くぐらいうまくまとめられました(と、思っています)。極度の制限の中、本当にどうしようもない状況の中、ひとつのアイデアと構成で全ての要素が音を立てて納まっていく瞬間は、何度味わってもカイカンです。
ならば、地方の郊外の物件は何でもありです。さぞかし楽しく楽な作業かと思いきや・・・。現在、悪戦苦闘中。
なんなんでしょう。以前にも書いたかもしれませんが、本当にマゾなんでしょうか。
そういう状況じゃないとコーフンしない訳でもないんですけどねぇ。



4月

「大きい仕事がしたければ、なず大きな事務所に引っ越すことだ。」って誰が言ったか知りませんが、やはり居は体を表すんでしょうか。
昔、僕がまだ事務所のスタッフをしていた時に、独立して仕事をしていくにはどうしたらいいのかとボスに聞くと、「いい仕事をすれば、自然と仕事はよってくる。」
確かに、そのとおりなんですけれど、その最初が大変なんですよねぇ。それについては「まぁ、何とかするしかないね。」
また別の事務所に移ったときに、そこのボスは、「仕事をつくってから独立なんて考えてたらダメだ。とにかく独立してしまえ。」
そんな無謀な・・・、とも思いますが、イヤでも必死になるからと言うことらしいです。
なんか皆いいかげんなことを言うなぁと思いつつも、結構そのとおりだったりもします。そして、そのほとんどを実践して、今僕がいます。
そして多分、僕に誰かが同じ質問をすれば、同じようなことを言うんでしょうねぇ。無責任かついい加減に。
でも、結構そういうもんだと、今なら思えます。それは、決して無責任だったり、無関心であるわけではありません。
相手のことを思えばこその気持ちの現れです。だから、これ以上の解説はしません。



3月

突然ですが、フィールドネットワークは法人です。設計事務所を法人化するかどうかと言った話はここでは置いておきます。
世間一般では、会社を作って事業を行うことを起業と言います。当時は僕も「起業家の為の・・・」とか「起業する為に・・・」なんて本を読んでいました。
でも?何か違います。書いてあることは全て間違ってはいないのですが、何でだろう?何もかも違うのです。
それはつまりこう言うことです。一般に起業を目指していると言う方は、何らかの理由により会社を興します。目的はズバリ「お金儲け」。これは決して間違っていることではありません。
では、何をするか。何をすれば儲かるか。それが問題です。世の中の隙間や、人の考えないことで勝負していく。こんな人たちが起業家です。
でも僕は・・・。建築をすることは決まっています。会社にするというのはその付帯条件みたいなものです。別に会社にしなくても構いません。つまり僕は起業家でも何でもなかったんです。
普段の仕事を見ても、それはわかります。気に入った仕事ならお金に関係なくするし、いくら金銭的な条件がよくても嫌な仕事はしません。そんな感じです。
でも、「会社を作るってこういうことだったんだよなぁ」とつくづく思わせられる一ヶ月でした。起業家ではなくても経営者(?)としてやらなければならないことはあります。
今まで無頓着だっただけに、胃の痛むような苦痛を味わいました。で、まぁ何とかなったから今こうして書いていられるんですけれどもねぇ。反省。
でも、咽もと過ぎれば何とやらな最近になりつつあります。もっと反省。



2月

いきなり引越しをしました。別に何があったわけでもありません。
たまたま事務所の契約更新の時期が来たということと、たまたま今より安くて広い部屋を見つけたと言うことと、その場のノリとか、そんなもんです。
場所は新宿の曙橋。ここが新宿かと思うほどのどかな場所です。今までが渋谷の駅何分というところにいましたので、当然何かにつけて不便です。
僕たちにとっては、常に刺激を受け続けると言うことや、新しいものに触れていると言うことは大事なことです。
でも、所詮は山手線の内側だし、新宿や四谷までも歩いても20分くらいだし、そもそも今までも渋谷の裏側でしたので別にそんなに違うわけではありません。
要は気持ちの持ち方次第。それで手に入れたものは事務所内の快適性200%UP。
広くなったので皆さん遊びに来てください。
で、ここに飽きたら次は銀座くらいかと考えています。



1月

あけましておめでとうございます。
そう言えば、最近(でもないですが)「アケオメ」なんて言葉が飛び交っています。多くは若者の新年の挨拶です。
キムタクやプレステなんて言うように何でも短縮して言うのが流行っているのかとも思いますが、僕はどうやらそれだけでは無いように思えます。
世間一般的に使われている短縮語は、何となく「通」っぽく聞こえると言うことや、耳ざわりが良いといったことだと思います。
ただ、「アケオメ」にはそれ以外に何だか「照れ隠し」のような雰囲気が感じられます。それは、日本古来の伝統的なものや、礼儀作法といったものへの照れや恥ずかしさです。
若い、新しい、革新的といったレッテルを世間から貼られ、また自分でもそう演じなければならないという強迫観念にかられてのことのような気がします。
でも、彼らは決して伝統や礼儀をバカにしているわけではありません。もしそうであれば「アケオメ」なんて言葉すら発せられることはないと思います。
例えば、「マルチメディア」と言うとデジタルメディアばかりが取り沙汰されますが、「マルチ」なわけですから、アナログなものも含めて全てが「マルチメディア」なわけです。
ですから、新しいということや革新的ということは、古いことを蔑ろにすることでは決してありません。それは、案外と皆が気づいていることです。
一番気づいていないのは「近頃の若いヤツは・・・」とか言っている人たちなんでしょう。



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